布良(ふら)と出会ったころ、洗剤を使わずに体や食器を洗える、似たようなオーガニックの綿布が何種類か出回っていました。
色々と購入し、手にし、使い比べました。
見た目は同じようでも、肌にふれたり、使ったりしてみると、
「布良」はその風合いや、肌にふれた時のぬくもり、癒される心地がまるで違うことが実感できました。
他の綿布も有機栽培の綿が原料でしたが、手で摘んで、手で紡いでいるのは「布良」しかありませんでした。
人の手からのエネルギーが糸に宿るのだと思います。
たとえば同じ食材を使っても、手で握ったおにぎりと、型抜きしたおにぎりでは、
味わいやおいしさに差が生まれるように。
「布良」が他の布と違うことは、元気な人より、ストレスのたまっている人、疲れている人、
病気がちな人ほどよくわかるようです。
「布良」の持つ癒しのエネルギーを欲しているからだと思います。
自然のゆらぎのリズムに、乱れた心身のリズムが同調し、健やかに整っていくような、
そんな気がします。
「布良」を使っていると、「人は自然の一部である」ということが、素直に感じることができます。
一人ひとりがそういう意識に立つことができたなら、数々の環境問題も、
アレルギーなどの体のバランスの崩れも、いつの間にか消えていくことでしょう。
「布良」は1枚の布にすぎません。
でも、この自然からの大いなる恵みを伝えていくことで、
きっと社会をそして地球環境を変えることができる。私たちはそう信じているのです。
ふらのわでは、『一枚の布からはじまる、良質な暮らし』を追い求め、
研究し、工夫しながら、実践しながら、一人でも多くの方に伝えていきたいと思います。